2022/09/01 00:47
エチオピアは大好きな生産国のひとつで、皆さんもエチオピアのコーヒー好きな方多いのではないでしょうか。
当店で紹介してきたエチオピアのコーヒーの多くはゲデオ、グジ、シダマのエリアで生産されたコーヒーです。
いずれも隣接するエリアなのですが、今回ご紹介するのはそのエリアから遠く離れたゲシャビレッジ農園のコーヒーです。
このゲシャビレッジ農園でしか味わうことの出来ない、特別な風味特性があると思います。
毎年購入させていただいている農園で来年も引き続き仕入れたいと思う大好きな農園です。
ゲシャビレッジの情報を共有させていただき来年の入荷を皆さんと待とうではありませんか!!!
〜地理〜
ゲシャビレッジ農園は南西エチオピア諸民族州ベンチシェコ(ベンチマジ)ゾーンに位置しています。
アダム氏、レイチェル氏とウィレム氏がゼロから開拓した農園で農園面積は471ヘクタールあります。
現在は農園内を8つの区画に分かれその区画ごとに品種や精製をアプローチしています。
Gesha Villageサイトより引用
〜品種〜
現在ゲシャビレッジ農園では3つの品種に絞り生産をしています。
・Gori Gesha 2011 / ゴリゲシャ2011
ゴリゲイシャの森の遺伝子を反映している。
・Gesha 1931 / ゲシャ1931
木の形態、果実サイズ、外観、カップ品質がパナマのゲイシャに酷似している。
・Illubabor Forest 1974 / イルバボール1974
風味特性が際立つ印象、かつ耐病の特性を持つ。
Gori Gesha 2011 と Gesha 1931はゲシャビレッジ農園から20km離れた
Gori Gesha Forest(ゴリゲイシャ)と呼ばれる森から採取されました。
Illubabor Forest 1974はエチオピア・ジマにある研究センター(リサーチセンター)から取り寄せた耐病性品種です。
〜ボルドーレッド25〜
以下の特徴からゲシャビレッジ農園イルバボール種のロットは ” ボルドーレッド25 “と名付けられています。
イルバボール種の糖度は25度と極めて高く、ゲイシャ種(ゲイシャ1931は20度前後/ゴリゲイシャ2011は15度)のチェリー糖度と比較しても驚異的な甘さです。
また通常チェリーは成熟の過程で徐々に赤さを増していくのに対し、イルバボールは一気にボルドーワインを連想させるような赤紫となっていきまが、そこから熟度が上がっていきます。
成長が早く、収穫時期が集中しやすいことから栽培が難しいとされています。
〜ラベル〜
ゲシャビレッジ農園では生産されたロットを細かく分けそれぞれにラベル分けをしています。
⚫️Black Label (Auction Lot)
通称ブラックラベルと呼ばれ、オークションに出品される最高峰ロットです。
🟠Gold Label (RARITIES ★★★)
生産量の10%を占めるロットでオークションロット以外で生産する最高のコーヒーです。
🔴Red Label : (GROWERS RESERVE ★★)
生産量の15%を占めるマイクロロットで、88 ポイント以上のスコアを獲得したロットです。
🟢Green Label : (SINGLE-TERROIR ★)
農場ブロック名、コーヒー品種、加工日などがトレースできシングルテロワールを楽しむことが出来ます。
⚪️CHAKA
農園すべてコーヒーをブレンドしており、安定供給を可能とします。
〜2021/22〜
GAYLEE区画のハニープロセス、ラベルはレッド。
DIMMA区画のナチュラルプロセス、ラベルはグリーン。
今年は2ロットの入荷です。
今回はどちらもクラシカルなプロセスで品種と土壌の素晴らしさがより明確に感じられ、そしてクリーンな印象です。
(去年はDIMMA区画ではアナエロビックハニープロセスを採用していました)
終売した後、ゲシャビレッジを販売するのはまた来年になるので
是非この機会にお試しくださいね。
〜おまけ〜
ゲシャビレッジ農園内で行われるプライベートオークションは年に一度行われるのですが、今年は6月に開催されました。
・Champions Reserve (最高級)
・Farm Reserve (スーパースペシャルティ)
・Innovators Reserve (特別な実験ロット)
140以上あるロットのうち、以上の3つにカテコライズされ今年は26ロットがオークションにて販売されました。
オークションロットは何倍、何十倍の価格になって世界中に行き届くわけですが、
今回Champions Reserve第1位ロットを日本のロースターが購入し、間もなく入港するとのことでした。
オークション結果
このロットは60kgのみで、とても希少ですが機会があればぜひ飲んでみたいですね。